8月14日
口を大きく開けてみせるだけで笑い転げてくれる家族相手に『電車でD LightningStage』のものまねをして爆笑していただくことで承認欲求を満たしている。週に二三は更新するぞと意気込んでいたこの日記も気がつけば週に一回更新できればいいくらいの熱量になってしまっているのも、それくらい日常に変化がないからなのではと考えついて少し悲しさを覚えている。
餅は餅屋の言葉通り外科医は術後の抗がん剤治療については専門外なので、抗がん剤治療を進めるため腫瘍内科の門を叩いた。「外科医から話は伺っています」と診察がはじまった。先生の話を聞きながら、もし副作用で脱毛するようなら坊主にしてアディダスみたいなスリーラインの剃り込み入れてイカした頭になろうかなとか薄ぼんやり抗がん剤治療中の自分を思い描いていたが、抗がん剤治療は切った胃をもう一度検査にかけて抗がん剤治療が有効かどうか判断がすんでからと思ってもいない待ったがかかってしまった。そう言われてしまったら待つよりほかに出来ることもないので、私は複線ドリフトのコピーに時間を費やそうとしている。
8月9日
退院したら体力回復のために散歩などをしましょう。とは言うがこの酷暑に外を出歩くことがどれほど危険であるかは考えるまでもないので、家を出ないでゴロゴロしている。夏の療養とは暑さを知らない管理された空調の中でのびのびと過ごすのが正解だ。
今日は退院して初めての外来だった。
切除してホルマリン漬けにされてしまったせいで、吐き捨てられて10日以上は経過したガムみたいな見た目になってしまった胃を22インチくらいの画面で見せてもらったり、病気になってからはっきりとわからなかった自分の癌のステージを教えてもらったりした。
癌のステージは2Aで、今後は抗がん剤治療に移行していくらしい。
「ブログや体験談を読みあさって自分に当てはめてみたりすることで自分の病気について想像していたよりずっとマシ」な結果だったので、長期的な治療は性に合わないけどゆっくりやっていくつもりだ。
7月30日
手術が終わった。
幸運なことに癌が胃の壁を突き破って悪い細胞を撒き散らしていることもなく、予定通り胃の3分の2を切除して手術を終えることができた。麻酔さえ効いていれば、ソシャゲしたり、日記書いたりできる。
腹から管が出ていて寝返りができなかったり、点滴が利き手の左手の甲に刺さっていたりと不便が多いので結局寝ていることが多い
7月30日
手術が終わった。
幸運なことに癌が胃の壁を突き破って悪い細胞を撒き散らしていることもなく、予定通り胃の3分の2を切除して手術を終えることができた。麻酔さえ効いていれば、ソシャゲしたり、日記書いたりできる。
腹から管が出ていて寝返りができなかったり、点滴が利き手の左手の甲に刺さっていたりと不便が多いので結局寝ていることが多い